子どもたちの社会参加と社会性

子どもたちの社会参加と社会性
我が子達6人(二人は前妻の連れ子)は、いろんな環境で育っていて、自分の不甲斐なさを感じる一方で、観察することでより大きく考えを発展できる可能性もあるなと思っている。前向きなのは後ろ向きなことよりもいいことだと言い聞かせることで、自分の不甲斐なさを少しでも社会に還元しようと努めるものだ。
子どもたち6人は、このような境遇で育つ。長女から順番に、①7歳で両親が離婚。父の実家で15歳まで東京で暮らす。親の移住について行かず、東京の高校に進学。高校卒業して地元の塾に勤めながら、通信制大学で学ぶ。②小学校4年で両親が離婚。東京のマンションで母親と息子2人で3人暮らし。中学3年の時に親の移住について行き、岐阜へ。高校進学と同時に岐阜県内でひとり暮らし。大学進学して徳島へ移住。大学卒業して東京都内で就職。③小学校2年で両親が離婚。東京のマンションで母親と息子2人で3人暮らし。中学1年の時に親の移住について行き、岐阜へ。高校進学と同時に母と妹と岐阜県内でさらに引っ越して、上の兄とも合流して4人暮らし。ほどなくして兄が大学合格して3人暮らし。自身の大学受験のために妹が父に引き取られて母と2人暮らし。その後大学合格して進学して静岡へ移住。現在大学3年生。④2歳の時に両親が離婚。父の実家で11歳まで東京で暮らす。小学校6年生のときに父と共に岐阜に移住。1年後に長男、3年後に次男・母・妹が出て行き、さらに2年後に高校進学で、自身も岐阜県内に引っ越してひとり暮らし開始。コロナ禍で学校に行くことができずに、高校中退。岐阜県内のトヨタ関連の工場に派遣で就職。現在も勤める。⑤1歳の時に両親が離婚。父の実家で10歳まで東京で暮らす。小学校5年生のときに父と共に岐阜に移住。1年後に長男、3年後に次男・母・妹が出て行き、さらに3年後に高校進学で、自身も岐阜県内に引っ越して寮暮らし開始。1年後にアパートでひとり暮らし。その後2年間休学。休学中は三男の寮で共に暮らす。今年復学。現在高校3年生。⑥2歳の時に両親と共に岐阜に移住。その3年後、5歳で引っ越して母・兄2人と暮らすようになる。1年後に兄が大学合格で3人暮らし。さらに1年後(小2)に兄の大学受験と母親の仕事の関係で育児が回らず、父に引き取られる。小5まで父と2人暮らし。小5の途中から母と2人暮らしで、父の自宅付近の小学校にそのまま継続して通う。現在小6。
6人6様で、それぞれが家庭環境を変えながら、生きている。私の不甲斐なさというのは、経済的な大きな成功が無かったために、子どもたちを楽に、自適に育てることができなかったことにある。今でも私は岐阜の古民家に暮らしているし、仕事で大金を稼ぐこともない。だから子どもたちには最低限度の支援しかしてあげられない。かといって、前妻のした極端な方針転換や経済支援に対する無感謝には、腹立たしいものがあるが、それはまた別の機会に長文で語ることにする。
子どもたちが移住しながらも経験してきた中で、社会参加の違いが明らかだなと感じた。東京での社会参加は、恐らく前妻の息子達のほうが多い。タワーマンションは、都会の村社会を形成していて、エレベーターですれ違えば挨拶し、周辺環境の掃除を手伝い、各イベントごと(クリスマス等)には子ども向けの行事が多い。前妻の息子達は岐阜県東白川村に移住したのが中学生からだ。そうすると保育園・小学生と比べて極端にお年寄りとのふれあいは減ることになる。なので東白川村で彼らの顔を覚えている人は、同級生の親や先生方になる。職場体験の企業担当者や、林業体験の役場の方々も覚えているかもしれない。そういう状況で東白川村から可児市に引っ越しているので、東白川村にアイデンティティが無いように思える。私の息子達は小学校5,6年生として移住してきたので、小学生向けの高齢者とのふれあいや初午祭り等の祭事への参加や地歌舞伎への参加など、地元の文化や人々にふれあう機会が多かったように思える。期間としては約5年なので、そんなに長くないのだけど、東京と東白川村と両方を地元と言えるような、そんな状況だ。
ここで考えることは、次のステップだ。5人が20歳を超えたので、次はその地域活動に参加すること、その地域の子どもたちを育て・教える立場になることが社会参加として良いことに思えた。なので今年は5人に夏祭りの手伝いを打診したところ、5人中3人が東白川村で夏祭りを手伝ってくれるそうだ。とても良いことに感じる。
子どもたちの活動が不自然にならないように、今年から「東白川村おてつだいチーム」というボランティアチームを作成して、LINEオープンチャットを公開した。村役場に打診したところ、毎年お茶摘みを手伝ってくれる大学生を招待してくれたので、今年の夏祭りは、うちの子達と大学生で合計20名ほどがボランティアとして手伝ってくれることになった。いろいろ学んでほしい。
親としては2つ下心がある。1つは、社会性を身につけてほしいなということ。もう1つは横のつながりが増えるといいなということ。
社会性を身につけるというのは難しい言葉だけど今読んでる本「社会力を育てるーー新しい「学び」の構想」門脇厚司著を読んでいて、ふと思いついたことなので、なんとなく正解に近かろうと思う。
子どもたちがボランティア活動を通じて東白川村の一員として社会性を身につけることで、さらに自分たちの学業や就業先でもコミュニケーションが円滑になって、飛躍することができるといいなと思う。
いろいろ書いたけど、ボランティアチームを大きくしていき、この中からゆくゆくは東白川村で起業したりお店を構えたりして商工会青年部に所属し、さらに社会力を育ててくれるといいなと思う。

著者

檜の里の片隅に庵を結び、世の移ろいを眺めながら暮らす物書き。
……というのは半分冗談。
地方で暮らしながら、事業、法律、政治、経済、IT、アニメ、本など、興味のおもむくままによしなしごとを綴っています。
専門家でも評論家でもありません。
日々の暮らしの中で考えたこと、学んだこと、面白かったことを忘れぬよう記録しているだけです。
昨日の自分と今日の自分が違うように、ここに書かれた考えも変わっていくかもしれません。
それもまた人の営みとして、ご笑覧いただければ幸いです。

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