大人だから、やりたい

大人だから、やりたい
東白川村に風鈴とイルミネーションの道を作れば、帰省した若者が喜び、村外の方が来てくれるかもしれない。こういう推測をするときに、精度が高く見せるのは、詐欺というものだ。ほぼわからんというのが正直なところだろう。そもそも、この村に人の移動の流れが無く、すべて車だし、車社会であればこそ、あまり余計なところに行かないものだ。
私たちが立案したこの企画を、「おまえ達がやりたいだけ」と一言で片付けるのは無理がある。自社事業に影響を与えたり、売上があがるのだったら、とっくに誰かがやっているだろう。商工会だから、多数決の原理が働くのもわかるし、新規事業は推進するのが難しいですね。
「やりたい」っていう言葉は便利に使われすぎてしまっていました。たしかに、何も考えずに言えば「やりたい」人は、自分で負担してまでやりたいのでしょう。しかし、今回の事業はまったく新規事業であり、自分たちよりも周りが喜んでくれそうな企画になっている。そういうことをやろうとするときも「その事業をやりたいんでしょ?」となる。

著者

檜の里の片隅に庵を結び、世の移ろいを眺めながら暮らす物書き。
……というのは半分冗談。
地方で暮らしながら、事業、法律、政治、経済、IT、アニメ、本など、興味のおもむくままによしなしごとを綴っています。
専門家でも評論家でもありません。
日々の暮らしの中で考えたこと、学んだこと、面白かったことを忘れぬよう記録しているだけです。
昨日の自分と今日の自分が違うように、ここに書かれた考えも変わっていくかもしれません。
それもまた人の営みとして、ご笑覧いただければ幸いです。

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